3.Empress 人も寝静まった時刻。 城内、謁見の間。 ただ一人、玉座に座る者がいた。 天窓から月光が差し込み、その者の姿を写し出す。 やや小柄な体。 優しそうな瞳。 しかし、凛とした態度。 そして、右手に持った王杓。 彼女がこの城の主・・・ 精いっぱい背伸びをして、 さらに精いっぱい、気を張り詰めているのかもしれない。 だが、彼女は自らが選んだ「女帝」をまっとうしようとしているのだ・・・ 前へ 戻る 次へ