Magma au Sunset

2002年、Magma の初のコンサートがパリの Sunset クラブで
1月30,31日 2月1,2,5,6,7,8,9日
という9日間の連続公演という形で行われた。

会場となった Sunset クラブは通常はジャズクラブとして、
Christian Vander Trio がよく利用しているキャパシティ120人ほどの、
Magma にとっては不釣り合いな小さな会場である。
(それでも毎晩250〜300人のファンが押し寄せたらしい。)

このコンサートはかなり早くから新セットリストのお披露目があると発表されており、
多くのファンから注目されていたが、
メンバーに少し変動があったのでまずそれを報告したい。

新ライン・アップは以下の通り
Christian Vander
Stella Vander
Isabelle Feuillebois
Antoine Paganotti
Himiko Paganotti
Emmanuel Borghi
James McGaw
Philippe Bussonnet
以上のように旧メンバーから Jean-Christophe Gamet が抜けて
Himiko Paganotti に交代したかたちになっている。

さて注目の新セットリストだが、

1st set(約45分)
01.Kohntarkosz
02.Floe Essi

2nd set(約75分)
03.KA 1-2-3 (including "Om Zanka" and "Gamma Anteria")
04.Ektah or Liriik Necronomicus Kanht
05.新曲

という内容であった。

少し補足しておくと
01.は1998年の来日公演でも演奏したおなじみのナンバー
02.はベースの Philippe Bussonnet 作
1998年のシングルCD収録曲
03.が注目の旧称 "Kohntarkosz Anteria"
1973年に3回だけステージにかけられたという幻の曲の復活である
04.は
公演の前半はEktah (Floe Essi と同じく1998年のシングル収録ヴォーカルは Christian
後半は「Attahk」より Liriik Necronomicus Kanht(同じくヴォーカルは Christian)
05.はまったくの新曲で、
Christian によるメンバー紹介を折り込んだ形の演奏になっている。

また8日にはコンサートに先立ち、
パリ市内の FNAC で、ビデオ&DVDのインストアイヴェントが行われ、
インタビュー+KA 1-2-3 のアコースティックヴァージョンのミニライブが行われている。

以下、この公演を見るために渡仏した伊藤直継氏のレポートを
本人の御厚意で掲載させていただく。
会場の雰囲気が少しでも伝わればと思う。

WB00948_.GIF (8344 バイト)

2月7日

会場は狭い狭い、新宿PIT INNの半分しかありませんでした。
ステージも全然小さいです。ゆえにChristianの後ろチャイナシンバルは今回は省略。

1は御存じの通りでした。
2は終盤にEmmanuelのシンセソロのパートを付加したライヴヴァージョン。

3は圧巻の内容、まさに声の万華鏡状態。
Wurdah Itahの様に細かいパートを綿密に積み重ねて構成し、
グルーヴしまくっていました。
今まで聞いた事のないブリッジを挟んで、
メドレー形式で"Om Zanka"へ。
ミドルテンポのリズムの上でソロまわし、という感じの、
一言で言い表わすとZeuhlブギーでしょうか。
更にまた今まで聞いた事がないブリッジ部分がきて、
"Gamma Anteria"へメドレーでなだれ込みました。
ハレルヤコーラスががんがんあおり捲って第2のピークがここにきました。
物凄い声のエネルギーです。

2nd setはここまでノンストップできました。
Stellaのアナウンスが入って4に入りますが、
ここでAntoineがドラムに回りChristianがフロントに出てきます。
更にJamesはベースに持ち替え、Ourgon/Gorgo再来です。
Christianの咽の状態はかなり良い感じで、ファルセットも十分に伸びていました。

で、まったく聞いた事がない新しい曲の5でエンディング。
なんだか覚えるのが面倒腐そうなこ難しいメロディと、
Bobino 81ばりのChristianのメンバー紹介を交互にくり返すという曲。
終演後にIsabelleに聞いたら既に曲名は決まっていて、
****だと教えてもらいましたが覚え切れませんでした。
これまた圧巻、会場の方も盛り上がりまくっていました。

WB00948_.GIF (8344 バイト)

2月8日

FNACのインストアライブもきっちり観戦してきました。

今回の会場になったFNAC ItalianaはParisのど真ん中、
l'Operaから歩いてすぐのところにあります。
ここの地下、CD売り場の端のスペースにテーブルと椅子が出て、
その後ろにグランドピアノが設置されていました。

スタート予定の17:00を少し過ぎると開始の挨拶があり、
PhilippeとJamesを除くメンバー6人が入場してきました。
客席の方は椅子が20脚ぐらい出ていましたが、
その後ろに何重かになって立ち見客がいました。

まずは有名な音楽ジャーナリストが代表でインタビューを行い、
後に一般からの質議応答になりました。
ジャーナリストからのインタビューは流石にプロ、
いろんな内容を滞りなく聞いていたそうです。
勿論私たちは全然フランス語が
分からないので、後から聞いた話ですが。

一般からの質疑応答も何人かがマイクを回し持っていましたが、
内容は分からないながらも何か冗長な感じがしていました、、、

ここまでで45minぐらいは経過していたでしょうか。
最後にChristianは席を立って端に移動、椅子にも座らずに床にあぐらをかき、
Emmanuelはピアノに向かい、他の4人はマイクを持って一列に。
ピアノ+4声だけでKohntarkosz Anteriaを歌いはじめました。
出だしの10min、part 1の部分までという感じでしたが、
これがLes Voixのように躍動感がありつつも美しくしみ入るようなもので
大変すばらしいものでした。

トータルで1 hour弱のイベントでしたがなかなか充実した内容で
大成功だったと思います。

その後はSunsetで2日目のライブ観戦。
セットリストは昨日と同じでした。
勿論Magmaのライヴなので細かいニュアンス等は全然違いますが。
全体的にはChristianのドラムが今日の方が手数も多く、
全体的にエネルギッシュでした。
これは会場の方も同じで客も今日の方が燃えていました。

Om Zankaではミドルテンポのブギーでソロを回してゆく感じなのですが、
その間Isabelleはリコーダーでフリーにフレーズをぴろぴろ吹いていました。
Offeringでもやっていたのかしら?

終演後にJamesに「今回のショートツアー、セットリストはずっと同じなの?」
と訪ねましたら、「not exactly same」だそうです。
前半5日間はEktahをやり、
どうやらあまり感触が良くなかったそうで
Lilihk Necronomicus Kahntに差し換えたのだそうです。
個人的にはEktahをChristianのヴォーカルで聴いて涙を流したい、
と思っていたのでちょっと残念ではありますが、
LilihkでOurgon/Gorgoの再来を見る事が出来たのでこれは贅沢かな、と、、、

WB00948_.GIF (8344 バイト)

2月9日

今日は気合いを入れて並び、前から2列目ど真ん中という位置をキープしました。
位置的には新宿PIT INN最前列とほぼ同じ、
手を延ばすとボーカルマイクに届いてしまいそうです。

セットリストはやはり今日も同じ、
しかし全体の迫力が増している上に
今日はドラムを叩くChristianも真ん前からがっちり見る事が出来たので
感動は5割り増しです。

この最終日のみ、
2ndセットの冒頭(Kohntarkosz Anteria)を演奏する前)に
Christian本人が「このKA-1/2/3という曲は**年前に云々」
という感じの解説をしていましたが、
残念ながら私はフランス語を解さないので詳細は不明、非常に残念。
因に今回の公演、EmmanuelのキーボードはFender Rhodes中心で、
時折交えるシンセソロはHonnerの古そうなモデルを使っていました。
更に因に、メンバー紹介はKobaia名は使用せず本名でしたが、
既にHimiko PaganottiのKobaia名が決まりかけているようです。
さすがに兄弟、ファミリーネームの方は同じだそうです。
(しかし父親とは異なるんですよね)

WB00948_.GIF (8344 バイト)

 

 

マグマのページに戻る  Back to Magma Page

back to home