last update: Dec. 31 1997

Let’s Note で WARP!のページ


パナソニックの Let’s Note (AL-N2T515J: MMX Pentium 150MHz) にOS/2 WARPをインストールする方法です.

  1. ここまで出来るようになります
  2. 私の行ったインストール方法
  3. インストールに必要なもの
  4. まずはインストール前に準備
  5. いよいよインストール, ただし基本部分だけ
  6. インストール第2段階
  7. ドライバのインストール
  8. WIN−OS/2の設定

ここまで出来るようになります

このページの方法で, 次のことは出来るようになります... っていうか, 今の私の環境ですね.

逆に, 私のところでできないこと, 試してないことは次の通りです.


私の行ったインストール方法

私がインストールしたときの方法しかお話できないので, インストール方法の概要を先にざっと書きます.


インストールに必要なもの

WARPのインストールに必要となるもの一式です.

すでにOS/2が動いているマシン
インストールディスケットを作成するのに必要となります. もし無いときは, DOSマシン上でインストールディスケットを手作業で作成することになりますが, ちょっと面倒です.
ThinkPad380/380D/385Dのビデオサポートディスケット
ThinkPadシステム用ドライバとして, OS/2 Device Driver Pak Online日本語版 および OS/2 Magazine No.22 のCD−ROM で手に入ります (WARP4に付属の Device Driver Pak CD-ROM には入ってません) . ただ, ファイルサイズが4MB近くあるんで, FTPで入手しようという人は覚悟した方がいいです.
ちなみに, 日本語版OS/2上でも英語版ドライバで日本語表示可能ですが, 次のような欠点があるので, 素直に日本語版ドライバを使いましょう.
OPL3SA用ドライバ
Yamaha Systems Technologyドライバのページからダウンロードします. OS/2 Device Driver Pak Online のものや OS/2 Magazine のCD−ROMに入ってるもの (バージョン 3.02) は, バージョンが古いため使えません. 私がダウンロードしたものは バージョン 3.04 でした.
空きフロッピィ3枚
インストールディスケットに2枚, ディスプレイドライバ用に1枚必要です. すでにビデオサポートディスケットを用意してある場合は2枚でOKです.

まずはインストール前に準備

インストールを始める前に, まずやって置くことをまとめます.

パーティションを切り直す

買ったばかりだとHDD全体が1つのパーティションになっているので, インストール先とブートマネージャ用にパーティションを切り直します. 私は, ついでにハイバネーション用の領域もパーティションとして確保してしまいました.
この辺の作業は Partition Magic を使ったんで, HDD内容のリストアとかしなくて済んで 手早く済ませることが出来ました. やっぱり便利ですね.

マシン設定の変更

IBM製SCSIカードを使うとIRQが衝突するようなので, インストール時にはサウンドを使用不可にしておきます.

インストールディスケットの作成

すでにOS/2が動いているマシンで, PCMCIAを認識するインストールディスケットを作成します. J_PocketのCD−ROMの中にThinkPad用インストールディスケットの作成プログラムがあるので, それを使います. なお, モデルの選択では, PCMCIAスロットが2つあるものを選択しておけばいいでしょう. 私はThinkPad560にしておきました.
ちなみに, モデル名がリスト表示されない場合には, 次のバッチファイルを先に実行してみてください.

/* LoadFuncs */
call RxFuncAdd 'SysLoadFuncs', 'RexxUtil', 'SysLoadFuncs'
call SysLoadFuncs

SysDropFuncsを呼び出さないのがミソです.
手作業で作成する場合は, J_PocketのCD−ROMの \J_POCKET\DRIVERS\INSTDSK\TPINSTKT ディレクトリの readme.doc ファイルを参考にしてください.


いよいよインストール, ただし基本部分だけ

いよいよインストールですが, 1度にすべての機能をインストールしようとしない方がいいです. まず第1段階として基本部分のみのインストールにとどめておきます. ここでの注意は以下の通りです.


インストール第2段階

基本部分のインストールが終わったら, 残りの機能をインストールします. でもその前に...

  1. まずSCSIカードで使用するIRQを変更しシャットダウン. 私はIRQ11にしてます.
    変更自体は 'システム設定' → 'プラグ&プレイ for PCMCIA' → 'AUTOUTL2.EXE' で行います.
  2. マシン設定でサウンドを有効にする.

としておきます. そしてインストールの際は, ディスプレイはVGA, 'マルチメディア' も 'なし' のままにしておきます.
なお, WIN−OS/2やマルチメディアサポート, ネットワーク関係をインストールする場合は, この時点でインストールしておきます. ディスプレイドライバより後にすると不安定になるようです.


ドライバのインストール

いよいよ, このページの主眼と言える, 各ドライバのインストールです.

ディスプレイドライバのインストール

まずは目玉のディスプレイドライバのインストールですが, OS/2 Device Driver Pak Online日本語版 からドライバをダウンロードした場合は, ビデオサポートディスケットを作る必要があります. 英語版の場合は,

  1. ダウンロードした自己解凍ファイル TP7_380.EXE を実行します.
  2. 解凍されたファイルのうち, NMG3.EXE (自己解凍ファイル) を実行します.
  3. 解凍されたファイルのうち, vft38os2.exe を実行すると, ビデオサポートディスケットの作成が始まります. あらかじめフォーマット済みの空きフロッピィを用意してください.

日本語版の場合は,

  1. ダウンロードした自己解凍ファイル TPJ380D.EXE を実行します.
  2. 解凍されたファイルのうち, i1d615jp.dsk (ディスケットイメージファイル) をフロッピィに書き出します. 次のようにします.
    loaddskf i1d615jp.dsk a:

なお, 上の方法はThinkPad380/D用日本語版の場合ですが, ThinkPad385D用の場合でも 最初に実行するファイルの名前が変わるだけで方法は同じです.
さらに, 英語版のドライバの場合は, 以下のファイルをバックアップしておきます.

ビデオサポートディスケットの用意が出来たら, カレントドライブをフロッピィに移動し, setup d とします (dはOS/2をインストールしたドライブです) . 最初のダイアログでは '主ディスプレイ' を選択し, 次のウィンドウで 'NeoMagic--MAGICGRAPH128Z/ZV' を選択すればOKです.
英語版ドライバの場合は, ここでもう1度作業が必要です.

サウンドドライバのインストール

サウンドドライバの方は, OPL3SAx用ドライバのページ からダウンロードしたファイルを作業用ディレクトリに解凍し, そのディレクトリから minstall を実行すればOKです. ここでリソースの選択ウィンドウが出ますが, 次のように設定すれば大丈夫でしょう.

ま, ほとんどデフォルト値なんですがね.


WIN−OS/2の設定

最後にWIN−OS/2の設定です. もちろんWIN−OS/2を使用しないなら不要です.

ディスプレイ設定

まずディスプレイドライバについてですが, 日本語版のビデオサポートディスケットを使った場合は自動的にインストールされるんで, 英語版を使った場合についてだけ書きます.

  1. ビデオサポートディスケット内の WINMAGIC.PAK , WINFONT.PAK を解凍します. c:\unpack に解凍する場合は, 次のようにします.
    unpack a:\winmagic.pak c:\unpack
    unpack a:\winfont.pak c:\unpack
  2. 解凍されたファイルを, WIN−OS/2ディレクトリ下の system ディレクトリ (d:\os2\mdos\winjos2\system) にコピーします.
  3. system.ini ファイルを更新します. [boot] セクションは次に [boot.description] セクション.続いて [386Enh] セクション.さらに [drivers] セクション.最後に [NeoMagic] セクションを作って,とします.
サウンド設定

次にサウンド関係ですが, OPL3−SAxのWIN−OS/2用ドライバがないようなので, サウンドブラスターPro用のドライバで代用します.

  1. OS/2のCD−ROM (システムをインストールしたときのCD−ROM) の, \os2image\disk_64\pack42 を解凍します. c:\unpack に解凍する場合は, 次のようにします.
    unpack2 x:\os2image\disk_64\pack42 c:\unpack
  2. WIN−OS/2のコントロールパネルの 'ドライバ' を開き, ドライバをインストールします. '追加' → '一覧にない, または更新されたドライバ' で '了解' とし, 解凍したディレクトリを指定すると, 3つの項目が現れるはずです. この3つともインストールします. つまり, ドライバの登録を3回行うことになります.
  3. そのままだとMIDIが鳴らないようなので, MIDIマッパーを開き, 設定を変更します. 'SBP All FM' にするのが良いと思います.
  4. system.ini ファイルを更新します. [sndblst.drv] セクションにを追加します.

以上の方法で, 高解像度表示や内蔵サウンドの使用が出来るようになりました. みなさんの参考になれば幸いです.



このページの作者は αρκ <ark@dan.wind.ne.jp> です