2006

                   鳳凰三山

【メンバー】若田部、石井、多胡、国友
【日程】平成18年8月27日〜28日
【山域】鳳凰三山
【山名】薬師岳、観音岳、地蔵岳
【ルート】27日 藤岡(4:30)-夜叉神峠登山口(7:50)-夜叉神峠(8:50)-杖立峠-苺平-南御室小屋(12:40)-薬師岳小屋(14:00)
28日 薬師岳小屋(5:40)-薬師岳(5:50)-観音岳(6:20)-地蔵岳(7:20)-アカヌケ沢の頭(7:40)-高嶺(8:30)-白鳳峠-白鳳峠入口-広河原(11:00)-夜叉神峠登山口
 南アルプスの前衛の稜線、夜叉神峠から鳳凰三山を通り白鳳峠に至る長大な稜線の縦走路である。うまくすれば白根三山を望みながらの縦走が楽しめるだろう。
 夜叉神峠登山口には駐車場があるが日曜とあり車は多い。まずは夜叉神峠まで樹林帯の中を登って行く。山に足が慣れてきたところで夜叉神峠に到着する。
 ここでは白根三山が正面に望めるはずだか残念ながら曇りでまったく見えず。隣で休んでいる騒々しいおばさん方は下山することを検討している。
 我々は迷うことなく先に進むことにする。長い稜線をゆるゆる登っていくのかと思っていたが、案外急登な箇所もある。しかもずっと樹林帯の中である。これでは晴れていても白根三山を望みながらの登りではなかった。
 最初のポイントである杖立峠からはやや平らな道である。途中お花畑もある。
 苺平まで登り昼食とする。まだ早いので南御室小屋を通り越し、薬師岳小屋まで行くことにする。
 少し下り鞍部に南御室小屋はあった。予想では稜線上の眺めの良い小屋かと思っていたが、そういうことはなかった。
 南御室小屋からは登って行く。だんだん足がこなれてきて快調に登って行くと砂払岳に着く。岩陰に初めて見る花がそこかしこに咲いている。タカネビランジである。
 砂払岳を乗越て下れば薬師岳小屋に到着する。まずはビールで乾杯する。食後は疲れてすぐに就寝する。途中で起きたりして朝になるのが待ち遠しかった。
 二日目は朝から快晴であった。早速薬師岳に登って行く。ダケカンバの林をぬけ、森林限界を超えると周囲に展望が広がった。お目当ての白根三山の展望である。
反対側の甲府盆地側は一面の雲海である。
振り返ってみれば雲海に富士山が浮かんでいた。
 薬師岳は平らな山頂であった。北岳をバックに記念撮影をする次の観音岳に向けて出発する。
 花崗岩の砂の道で快適に進む。そこかしこにはタカネビランジが咲いている。
 観音岳の頂上は岩山であった。岩を登ると狭い山頂である。360度の展望である。稜線の先には特徴のある地蔵岳のオベリスクが見える。
(白根三山)
 観音岳からは下り再び登りアカヌケ沢の頭から地蔵岳に向かう。鞍部にお地蔵様がいっぱい。登って行くとそこかしこにお地蔵様がいっぱい。
 登りはだんだん岩登り的になってくる。オベリスクの基部まで登り頂上とする。オベリスクにはザイルがぶら下がっているが、これは無理。
 岩陰で寒いし下りに向かう。岩場を慎重に下り降り立ったら一安心。アカヌケの頭まで登り返す。
 アカヌケの頭からは再び縦走路を進む。ここからは先行する人がないとみえて草に付いた朝露でズボンはたちまちびっしょりになる。
 先からは何パーティもやってくる。時間的に早川尾根小屋から出発してきた人たちであろう。その人達が落としてくれたので朝露の濡れからは逃れることができた。
 高嶺に到着する。最後の高峰である。鳳凰三山からはお別れである。
 ここからは一気に下って行く。目標は広河原12時30分のバスである。
 白鳳峠は樹林帯の中であった。休まずに進むとがれ場に出た。ひろいがれ場を快調に下って行く。途中1回休み、林道に降り立つ。ほっと一息して休み昼食とする。
 広河原までは林道をのんびり歩いて行く。広河原ではバスが待っていた。なんと一つ前の11時発のバスであった。それに乗り自然破壊の元凶である南アルプススーパー林道をとおり夜叉神峠駐車場まで戻った。