2000年
那須岳
那須は初めての山域です。会の恒例の暮れの山行と言うことで行って来ました。
【メンバー】若田部、石井、多胡、鈴木、国友 |
大丸温泉駐車場より登って行く。雪は少なそうだ。事前に峰の茶屋は強風の名所だということで知らされていたので、きっと登るに従い風が強くなるのではと心してかかるがいくら登って行っても風が吹く様子はない。これはもしかしたら最高の天気の当たったのではと思っていると峰の茶屋に到着する。風は依然として全く無し。峠の向こう南から西方面には男体山、日光白根山、尾瀬の山々が白く見える。 |
(峰の茶屋から北方の稜線) |
こんな天気に欲張らない手は無いとばかりに予定を変更して、当初計画にない茶臼岳に向かうことにする。茶臼岳途中には噴煙を上げている所もありキーンというような鋭い音を出している。山頂には数人の登山者がいた。南方面は雲海がありすばらしい展望だ。 峰の茶屋に戻り昼食を食べて今度は朝日岳に向かう。雪があるトラバースを慎重にぬけて岩場をぬけると最後は登り朝日岳の分岐に到着する。荷物を置いて朝日岳ピストンする。 |
分岐に戻り熊見曽根まで一登り。清水平向かって下って行く。縦走路は雪があるものの多くの人が通っているので踏み固められているので歩く苦労は無い。しかし今回はテントを持っているので荷物がかなり重い。途中2回休みやっとの思いで三本槍岳に到着する。北に見える双耳峰は磐梯山だ。その向こうのなだらかな山が吾妻連峰、手前に安達太良山も見える。やや西方面目を転じると飯豊連峰、奥に朝日連峰も見える。(写真は茶臼岳) |
さて、これから後は大峠まで下るだけだということでほっとしていたのだが、これがとんでもなかった。ここまで来た人達は皆ピストンで来た道を帰っていたので、大峠方面は全くトレースがなかった。したがって一歩進むごとにズボズボ踏み込むしまつで全く進まない。これより輪かんを着けて下ることとする。それにしても日没まで後少しだ。とにかくがんばってどんどん下って行く。途中で正面の山についに日が沈んでしまった。それでも何とか明るい内に大峠に到着する。雪の上にテントを張り1日を終わる。(写真は流石山、大倉尾根) |
翌日は朝方より風が吹き出し天気は曇り。予定していた流石山は無理であろうということで、早々に下山に移ることとする。テントをたたみ、三斗小屋温泉に向かって下って行く。トレースは無いが、道型はわかる程度の積雪量なので輪かんを着けて下って行く。 ところがこのコース三斗小屋までは3本の沢を横切り、最後はかなり登りだ。途中何度か休みラッセルを交代しながら、コースタイムより大幅に時間を使いやっとの事で三斗小屋に到着する。三斗小屋からはトレースがあるのではれて輪かんをはずし峰の茶屋に向かって登って行く。 避難小屋からは樹林帯をぬけて最後の登りにかかる。さすがに昨日の無風状態とは打って変わって本来の強風地帯に逆戻りしたようだ。とばされないように一歩一歩と登って行き最後は手すりの鎖につかまりながら峰の茶屋の小屋に転げ込む。小屋の中で昼食を食べて後は駐車場まで下るだけだ。 那須湯本温泉で鹿の湯(400円)という温泉に入って帰路についた。予定より早く下山できたので、家のクリスマスに間に合った。 |