2008年

        聖岳、赤石岳

【日程】平成20年9月21日〜23日
【メンバー】若田部、石井、中島、多胡
【山域】南アルプス
【山名】聖岳、赤石岳
【コース】21日 畑薙第一ダム(7:50)-聖岳登山口(8:40)-聖沢吊橋(10:10)--滝見台(13:10)-聖平小屋(14:30)
22日 聖平小屋(5:30)-小聖岳(7:00)-聖岳(7:55)-兎岳(9:35)-百間洞山ノ家(12:05)-赤石岳避難小屋(15:05)
23日 赤石岳避難小屋(5:25)-赤石岳(5:30-5:55)-富士見平(7:15)-赤石小屋(8:00)-椹島(11:05)
 昨年の荒川三山、赤石岳に引き続き赤石岳より南部聖岳までトレースを延ばすことにする。ただし小屋の関係から南側聖岳より赤石岳までの稜線を歩く。
 前日の20日に群馬を出発する。沼平でテントを張り就寝する。
 21日は畑薙第一ダムより東海フォレストバスに乗り聖岳登山口まで向かう。
 聖岳登山口でバスを降りると聖岳までの長い登りだ。針葉樹林帯を登り、左に巻いて行くと一度沢に降りる。聖沢吊橋を渡り、きつい登りになる。ジグザグの道を登って行くとやっと平坦な道に出る。降ったりやんだりの天気だ。
 滝見台では対岸に長い滝が見下ろせる。最後は本降りになりおまけに雷も鳴っている。合羽をつけて行くと聖平小屋に着いた。
 疲れてゆっくり寝られるも、夜半には強い雨が降る音が小屋の屋根を打つのが聞こえる。
 二日目は、合羽を着て小屋を出発する。聖平では晴れ渡り、期待される。
 南には遙かに光岳。
 小聖岳まで来ると正面に聖岳の勇姿が見られる。先に登っている登山者が山腹に小さく見える。
 がれた登山道をもくもくと登って行くと、聖岳に到着する。先ほどまでの天気はどこへやら、曇りで周辺は見えなくなっている。頂上では、数人休んでいる。皆、昨日は聖平小屋に泊まった人たちだ。しかし、先に進む人はいない。皆来た道を引き返し、それぞれのコースに散らばって行く。
 我々は、北を目指し下って行く。雲行きは良くない。
 天気が悪くなると出てくる雷鳥が登場する。
  下りきったところで休むと、兎岳に向けて細い稜線が登っている。しかし行ってみると見た目より痩せ尾根ではなかった。
 兎岳は雲の中であった。次の中盛丸山を目指す。中盛丸山を過ぎて大沢岳を登るかと思ったら、右に折れる百間洞への道があった。もちろんそちらへ向かう。下って行くと百間洞に到着する。本降りである。

 まだ12時なので、赤石岳避難小屋に向かうことにする。取り合えず百間洞の小屋に入れてもらいストーブの前で昼食とする。
 小屋を後にすると、赤石岳避難小屋に向けて登って行く。雨で消耗する。
 百間平は平で気持ちの良いところなのだろう。晴れていれば快適な縦走なのだが。
 百間平を過ぎると最後の登りだ。登っても登っても赤石岳避難小屋に着かない。
 稜線にたどり着き、左に折れ窪地を過ぎるとやや右に小屋があった。
 中にはいると混雑していた。一人しか客がいなかった百間洞とは大違いだ。しかし、管理人が場所を空けてくれた。
 赤石岳避難小屋は狭いながらもとても快適な小屋だった。東海フォレストのバスで一緒だった女性が小屋の手伝いをしていた。
 さて、一郭を占めて宴会をしているパーティがある。次々にビールだ熱燗だといって管理人に注文する。宇都宮グループである。警戒感を強める。
 三日目は、朝トイレに起きると既に満天の星空である。管理人は早くから起き出し米をといで火にかける。
 4時半頃からあわただしくなる。5時に食事を食べてから外に出てみると富士山が朝焼けで真っ赤になっている。
 5時25分に出発する。5分ほどで赤石岳山頂に到着する。直ぐに朝日が昇ってくる。昨日苦労してここまで登ってきておいて報われた。
 頂上で十分に朝日が昇る儀式に堪能してから、下りに移る。ここから先は昨年と同じコースになる。
 14時のバスなので休み休み下りる。赤石小屋でも十分に休み、11時に椹島に到着する。バスとすれ違う。11時の臨時便があったようだ。それを知っていたら間に合うように下りていたのだが。
 しかし、椹島でゆっくりできて良かった。芝生の広場で生ビールを飲んでゆっくり休んでいると、次々に登山者が集まってきた。宇都宮グループも遅れて下りてきた。
 14時定刻にバスが出た。畑薙第一ダムに戻り、お約束の赤石温泉白樺荘に行く。無料の温泉、しかも玉子湯である。
 富士川インターの桜エビ丼がうまかった。