2005年

       奥大日岳

【メンバー】妻と二人
【日程】平成17年7月29日〜30日
【山域】北アルプス
【山名】奥大日岳
【ルート】室堂(10:30)-雷鳥沢ヒュッテ(11:10)-雷鳥沢(11:20)-新室堂乗越(11:50-12:10)-奥大日岳(13:20-40)-室堂乗越(15:20)-雷鳥沢ヒュッテ(16:00)
【天候】曇り
【地図】昭文社エアリアマップ「剣・立山」

 大日岳、中大日岳、奥大日岳で大日三山という。立山周辺の山としては剣岳、立山が有名でこの二つには何度も登ったが大日岳ははずれにあるためになかなか登る機会がなかった。今回は室堂から往復する形で三山の最高峰奥大日岳を極めることができた。
 室堂までは扇沢から黒部立山アルペンルートを使い到着した。観光客の中に紛れて雷鳥沢を目指す。最初は多かった観光客もみくりが池温泉を越える頃にはいつしか少なくなり山屋の姿だけになる。
 今宵の宿雷鳥沢ヒュッテに不要なものを預けると奥大日岳に向けて出発する。折しも夏山最盛期につき、雷鳥沢はテントの花盛りである。
 雷鳥沢を渡ると道は別山乗越と新室堂乗越とに分かれる。新室堂乗越に向かう道をたどると次第に標高を上げてくる。対岸は雷鳥沢ヒュッテである。周囲はコバイケイソウなどのお花畑となる。
 新室堂乗越でお昼を食べることにする。雲がなかなか切れず、剣岳方面も雲の中。しかしここからは快適な尾根歩きとなる。所々にお花畑もあるが、とりあえず登ることに専念する。天気が今一な代わりに雷鳥が現れる。子供を3匹引き連れていた。
 曇っているせいもあり、先に見えるのが頂上かと思って行くと先にまだ高いところがあったりして二三度だまされる。それでも登りやすい道を周囲の高山植物を見ながら少しずつ登って行くと終点の平地に到着した。少し平らな部分を進んで行くと奥大日岳の頂上に到着した。
 雲が切れて大日岳方面の展望も良くなってきた。頂上で休むとあとはのんびり下るだけである。折しも雲が切れてきて剣岳も左手に見えるようになる。また、登るときには横目で見てきた高山植物を写真に撮り、図鑑で調べながら下ることにする。ウサギギク、コバイケイソウ、ミヤマクロユリ、シナノキンバイ、モミジカラマツ、クルマユリ、カンチコウゾリナ、ミヤマアキノキリンソウ、オオバキスミレ、チングルマなどが咲いていた。
 雷鳥沢に下ってくるとテント村ではちょうど夕食の準備中で皆楽しそうである。少し登り雷鳥沢ヒュッテに到着する。山小屋ではうれしい温泉付きである。しかも生ビールまである。まず生ビールを飲み、温泉で疲れをいやして、外のベンチで夕涼みをしながら周囲の山を眺めてワンカップを二人で一つ飲んで今日の山行を思い返した。
雷鳥の親子
クロユリ
ウサギギク
シナノキンバイ
クルマユリ
ミヤマアキノキリンソウ
オオバキスミレ
コバイケイソウ