2005年

       針ノ木岳

【日程】平成17年6月21日
【山域】後立山連峰
【山名】針ノ木岳
【ルート】家(4:45)-扇沢(7:10-7:20)-針ノ木雪渓下(8:30)-マヤクボ沢出合(9:30)-針ノ木峠(10:20)-針ノ木岳(11:20-12:00)-針ノ木峠(12:25-12:40)-針ノ木雪渓下(13:10-13:30)-扇沢(14:40)
【天候】晴れ
【地図】昭文社エアリアマップ「鹿島槍・黒部湖」
 扇沢に車を停めて出発する。最初の内はどうも歩幅を広げてしまい息苦しい。今日はせめて針ノ木峠までは行きたいと思う。
 やっと針ノ木雪渓の下部に到着して一休みする。雪渓が延々と続いている。それから雪渓を一歩一歩登って行く。雪渓の上は涼しくて良い。夏はこれに限るだろう。
 見覚えのあるマヤクボ沢の出合が先の方に見えるがどうせずっと先の方だろう。そうこうしているうちにそのマヤクボ沢の出合に到着した。以外と早く雪渓基部から1時間で到着する。今日は行けるかなと思う。
 峠への最後の登りは急勾配となる。捲られるような急勾配を一歩一歩と登って行く。雪渓が終わり空になるところがきっと針ノ木峠だと思い登って行く。ついに針ノ木峠に到着。
 針ノ木峠の向こう側を見ると七倉岳などの稜線が見える。北側はスバリ岳、赤沢岳、爺ヶ岳、鹿島槍である。この峠はかつて戦国武将の佐々成政が越えたというが大変なことだったろう。
 この日は針ノ木小屋の増築工事の建前とあって大工さんが5名くらいで働いている。
 ここで一名の登山者に出会うが聞いてみると針ノ木岳下の雪渓のトラバースが危険なため帰ってきたとのこと。
 針ノ木岳に向かうがさっきの登山者の言ったとおりかなり長い雪渓のトラバースがある。慎重に進んで何とか突破する。そこからはすぐに頂上に到着することができた。
 展望は素晴らしい。もやっているために鮮明ではないが、360度の展望である。特に立山連峰が黒部湖を挟んで正面である。
 昼を食べてあとは下るのみ。トラバース路は危険であったが他に取る道もないのでとにかく慎重に下りることにする。やっとの事でトラバース路を越えた。ほっとして下って行くと下に見える小屋の建前はだいぶ進んで小屋の形ができてきていた。
 峠まで戻ると先ほどの登山者が蓮華岳に行って来たのとまた会う。
 針ノ木雪渓は滑ったり、グリセードをしたりしながら雪渓基部まで30分であった。あとはのんびり扇沢まで歩き、大町温泉で風呂に入り帰路に就いた。