MAGMA Japan Tour 2005

傾向と対策

MAGMA 3度目の来日まですでに1ヶ月を切ってしまった。
今回のツアーは大阪2回、東京2回の計4公演が予定されている。

9/13 大阪 心斎橋クラブ・クアトロ MAGMA
9/14 大阪 心斎橋クラブ・クアトロ  MEKANIK DESTRUKTIW KONZTRUKZIOHN
9/16 東京 渋谷O-East MAGMA 
9/17 東京 渋谷クラブ・クアトロ MEKANIK DESTRUKTIW KONZTRUKZIOHN

今回来日の予想メンバーは

Christian Vander : ドラムス、ヴォーカル
Stella Vander : ヴォーカル
Isabelle Feuillebois : ヴォーカル
Himiko Paganotti : ヴォーカル
Antoine Paganotti : ヴォーカル
James McGaw : ギター
Philippe Bussonnet : ベース
Emmanuel Borghi : ピアノ、キーボード
Frederic D'Oelsnitz : ピアノ、キーボード

さて、MAGMAは今年(2005年)にはいってから"Emehnteht-Re"を含む新セットリストを披露するとともに、
声とアコースティック・ピアノだけのLES VOIX、ギター・ベース・ドラム・キーボードによるRYTHMIC
という風にメンバーをふたつの編成に分けて
LES VOIX → RYTHMIC → MAGMA
のように3夜連続公演という試みを何度か行なっている。

LES VOIX、RYTHMICは後にそれぞれ KOSMIK WOKEHL、PERKUTEHR SLAKENZAINという
コバイヤ名が充てられ、またメンバー全員が揃うMAGMAの公演はDA ZEUHL WORTZ MEKANIKと呼ばれることもある。

KOSMIK WOKEHL、PERKUTEHR SLAKENXZAIN、MAGMA
それぞれのセットリストはおおよそ以下の様であると思って間違いない。

KOSMIK WOKEHL: acoustic piano/vocals with Christian, Stella, Antoine, Himiko, Isabelle and Emmanuel
-Trilogie Theusz Hamtaahk (抜粋)
-Hhai
-K.A.
-The Night We Died

PERKUTEHR SLAKENZAIN:Rythmic with Christian, Philippe, James, Emmanuel and Frederic
-Kohntarkosz
-Soi Soi/KMX
-K.A. part III
-De Futura

DA ZEUHL WORTZ MEKANIK: MAGMA(All)
-Ementeht-Re
-Soi Soi/KMX
-K.A.
-Kobaia

Mekanik Destruktiw KonztrukziohnとはKOSMIK WOKEHLとPERKUTEHR SLAKENZAINを合わせたような
特別プログラムであるらしいが、通常2日に分かれるコンサートを1日でやるのだから
どうしても無理がある。(単純に両方の時間を合計すると200分近くなる。)
恐らく何曲かはセットリストから外れるのではないか。
実際にはまだSEVENTHサイドからセットリストの発表はないようなので
どうなるかは想像するしかない。

またこれは個人的な希望だが、昨年から公式にお披露目が近いこと発表されつつも実際には演奏されていない
20分程度の新曲が日本で初演される可能性もゼロではない。

とりあえず6月現在の時点でのセットリストを元に公式盤から予習ポイントをピックアップしてみた。
参考になれば幸いである。

Trilogie Theusz Hamtaahk → 8)
1992〜1994年の間、アコースティック編成版MAGMAとも言える LES VOIX DE MAGMA により
Theusz Hamtaahk Trilogieは抜粋ながら60分を超えるメドレーとして演奏されていた。
当時ChristianはWurdah Itahのみで歌っていたが、現在のKOSMIK WOKEHLでは3曲ともに彼の歌が聞ける。
8)にはWurdah Itahのみが収録されているが、感じはよく伝わってくる。

Hhai → 6)
同曲は2)にも収められているが、こちらの方が現在のヴァージョンに近い。
70年代当時からこの曲は"Emehnteht-Re"に関わる曲であると噂されていたが、
実際MAGMA編成のコンサートでは同曲の一部として登場するはずである。

KA → 9)、5)
現在のコンサートの中核となった感がある。
華麗なコーラスワークに気をとられがちだが、演奏もすごいことになっているので要注意。
なお、PERKUTEHR SLAKENZAINによるパート3後半は5)収録の"Gamma"同様、
多少ジャズロックっぽい雰囲気を感じさせる。

The Night We Dide → 7)
日本でこの曲が聞けるかどうかは5分5分といったところか?

Kohntarosz → 2)
今回はヴォーカルなしヴァージョンでお目見えの可能性大。
アレンジは初来日時と同じ。

Soi Soi / KMX → 5)
1971〜1974年の間ライブとともに変遷し、結局公式には録音の機会を得ず
後にあまり音質の良くないテープから5)に収録された。
今回は5)で聞かれるヴァージョンの冒頭にフェンダーによるイントロを追加、
またコーラスにも厚みを増してさらに発展したヴァージョンが聞けるはず。
後半KMXだが、Philippe Bussonnetは期待通りのプレイを聞かせてくれるだろう。

De Futura → 4)
今回はヴォーカルなしヴァージョンでお目見えの可能性大。
アレンジは初来日時と同じ。

Emehnteht-Re → 2)3)4)8)
70年代に作曲され1975年〜1977年にかけてスタジオ/ステージで様々な試みがなされ
LP3枚組としての発売も噂されていた幻の曲。
現在の構成は大まかに以下のようになっている。

Emehnteht-Re(announcement)  2)のZund1トラック3 00:00〜03:22 または 8)のトラック1

Rind^e 4)のトラック3

Emehnteht-Re(extrait no deux) 3)のトラック7

Hhai 6)のトラック2

Zombies 3)のトラック5

現段階では「上記の曲を順番につないだだけで曲としてのまとまり・ふくらみにやや欠ける」という感じがするのだが、
未発表パート追加の噂もあるので、ひょっとしたら日本公演では・・・

Kobaia → 1)2)
ご存知MAGMAの出発点となる曲。
アレンジは初来日時と同じく1)に収録されたヴァージョンに近いが、
歌詞は2)に収録されたコバイア語ヴァージョンで歌われている。

2005年8月27日

 

参照音源一覧

1) MAGMA(1st)
2) Live (Seventh盤またはKing盤)

(Charly盤・ビクター盤にはボーナストラックが収録されていないので注意)
3) Udu Wudu (Seventh盤またはKing盤)
(Charly盤・ビクター盤にはボーナストラックが収録されていないので注意)
4) Attahk
5) Inedits
6) Retrospektiw 3
7) Merci
8) "Les Voix" 1992 Concert Douarnenez
9) KA