下仁田ねぎ 十五ヶ月
 お客様、知っていますか?

下仁田ねぎが種蒔きから皆様のお手元に届くまでに 
何と! 十五ヶ月も掛かるのです。
驚きの生育期間でしょう。

大根なら 種を蒔いて 3ヶ月半で食べられます。
白菜にかけては80日で食べられます。
それに比べますと下仁田ねぎの なんと長い事でしょうか。

実際には 種蒔きは前年10月中頃にいたします。
我が農園では沢山作っておりますので一度に蒔いては困ります。 
3回にわたって種蒔きを行います。
それも、8畝(240坪) ばかり蒔きます。

今年は、寒波が来襲して非常に寒い日が続きました。
為に、生育が著しく遅れてしまい 春の葱植えが半月ほどずれてしまいました。
遅れる事、半月、4月下旬より 本田(ほんでん)に植え替えをいたしました。
植え替えには およそ 1ヶ月半 掛かります。
それから 毎日 畑に出ましての草むしりや有機肥料くれ などをいたします。
その後が また大変なのです。
今年は、梅雨明け前に暑い日が続いた為、7月初めより 植え替えが始まりました。
その後は、悪かったです。 梅雨がなかなか明けなくて 再開したのが、8月に入って
その後も、晴天が長続きしなく 葱の植え替えが終わったのが、8月末
ここ数年で一番遅れました。

10月が、気温が高めだったので、生育が順調に進み 思いの外、太りました。
下仁田葱も秋の天候に左右されます。 秋が良ければ、その年は、宜しいです。

10月末から11月初めにかけて 土寄せを行いました。
土寄せは、白根をよりいっそう白くさせる為と柔らかくさせる効果があります。

そして 暮れの12月には お客様のお手元に丸々太って届くのでございます。

ねぎの一生 450日 その間 百姓には 暇な時はございません。

たかが葱ですが、これ程まで 手間の掛かる野菜物はございません。
気楽に見えても、百姓も大変なのです。



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