利根軌道

略歴

区間 渋川〜沼田
運行開始 明治44年
廃止 大正10年

利根軌道

 利根軌道は、北群馬郡渋川町(現在の渋川市)と利根郡沼田町(現在の沼田市)を結ぶ鉄道として明治44年に開通しました。ほとんどが旧三国街道(現在の国道17号線)上を走る路面軌道でしたが、鉄道の恩恵を受けられなかったこの地域にとっては、大変意義のある鉄道だったことでしょう。しかし、高崎と長岡を結ぶことになっていた上越線の南側、高崎〜沼田間(上越南線)が開通したことにより、この鉄道は廃止されました。

 この写真は、利根軌道の利根川に架かっていた橋梁の橋脚で、その後ろにはJR上越線の普通列車115系が走っていました。

 渋川からこの橋梁までも、ずっと上り坂ではあるのですが、この橋梁を越えたあたりから、坂はさらに急になります。徒歩で歩いていても、少し息がきれるような上り坂です。当時の利根軌道がやっとの思いで、この坂を登っていた姿が想像でき、嬉しくなります。田畑の中の農道として、当時の路線跡が残っていますが、その美しい姿には、息を飲むものがあります。車のわだちが線路に見え、いまにも列車がやってきそうです。

 利根軌道は、ここから少し先にいったところで、終点の沼田になります。