エピローグ
「で? 結局どうなったのさ? そのシャウトとかいう人は」
アルが尋ねた。
「うわさでは、無事に首飾りを封印した後は、その宿屋の娘さんと一緒に暮らしたそうだがな。どうなんだか」
お頭と呼ばれている男が答えた。
「でも、これで解ったろう。シーフの極意ってやつがさ。みんな、多少の差はあるものの、このシャウトを目指しているわけだ」
そう言って、男はこの物語を終わりにした。
「でもな、アル。これだけは言っておく。もし、いかにシーフといえども、自慢したいような冒険や探検をすることがあるだろう。そういったときは、普通の酒場なんかじゃなく、ここに来な。ここは、シーフギルドだ。手柄話なんかでも、結構喜んで聞いてくれるぜ。また、暇なときは聞いてやるといい。結構参考になるものだ。わかったか?」
アルは、少し考えた後、大きく頷いた。
「よしっ! さぁ、今日は罠の種類をまた教えるとするか。アル、ランク、ついてこい」
男が立ち上がる。それにつられて、アルとランクも立ち上がり、すこし遅れて、今日も、男についていくのだった・・・・・・