It's came from farland
〜文月第四週〜
第三話:僕達の地球を守って!(後)
ニイガタシティ近郊。
「ミリア、いつも通り、援護を頼む」
ミリアの乗る赤いPW「赤霊」のモニタに式部からの通信ウィンドウが開く。
「了解。まかせといて」
敵の数は約10体。ニイガタシティへ向けて進行中。
(何とかなる数ぎりぎりだね、こりゃまた・・・)
ミリアの隣で式部がPWのブレードを構えた。ミリアも一応、戦闘準備を始める。
「・・・!! 式部!! 後方よりPWが1体、接近中!」
ミリアが怒鳴る。見れば、レーダーには後方からどんどん近づいて来るPWが1体確認されている。
「な・・・っ!?」
「俺もやるぜっ!!!」
式部とミリアのモニタに突如に通信が入る。言うまでもなく猛だ。MS製の02式改に乗っている。
「なぁっ!? お、おい、そこのお前! そんな事をしていいと思っているのか!!」
式部が2枚目な顔がもったいないくらいに怒鳴っている。
「そうよ! 大丈夫ですか!?」
ミリアも聞いて来る。
「なぁに、これくらい大丈夫! それに艦長には許可をいただいてるしな!」
と、猛の乗った02式改は2人との間を詰めると、あっというまに隣に並ぶくらいまでになった。
「・・・まぁいい。ただし、危なくなっても俺は助けないからな!」
「無理はしないで下さい! 機体が機体ですから!!」
式部、ミリアの順で通信を切った。
それから猛は02式改の操縦間を握ると前方を見据えた。
「さぁて、やってみますか!!」
ニイガタシティに近づいてきていた三原の部隊は、先ほどのとは違う部隊だった。
一応、数はそれなりにいたものの、パイロットのレベル的に猛達とまともに戦えるようなレベルの相手がいなかったこともあって、簡単に追い返す事ができた。
また、ニイガタシティでの唯一の生き残りの警備兵、新田 由美も途中から戦闘に参加してくれた事もあって、戦局はかなり有利なまま進み、ほとんど被害も出ないような状況だった。
むしろ、問題はその後に起きたのだった・・・
「艦長、どうやら三原重工の社長がテレビで演説するみたいですよ!」
「ふむ・・・メインモニタに写せるかな。それと艦内放送を頼む」
「了解」
「艦内、各員に告ぐ。各自、手すきな者は今から艦内放送を流すので近くのモニタで受信すること。もう一度繰り返す。艦内、各員に・・・」
猛達はこの放送を格納庫の中で聞いていた。
「ん? なんだなんだ?」
「艦内放送・・・モニタならあそこにある」
式部が少し離れた所にあるメカニックの詰め所を指差す。
「だね。行ってみよう」
ミリアがそう言うのと同時に3人は小走りに詰め所へと向った。
「ちょっとモニタ見せてもらえるかい?」
「おう。式部にミリアちゃんに新入りかい」
総じてメカニックには気さくな人が多い・・・気がする。
3人は、この艦のメインメカニックらしい髭の凄いメカニックに言われるままに詰め所の中へと案内される。そこには何人ものメカニックがモニタに見入っていた。
「おじゃまします〜」
ミリアが周りに、一応愛敬を振りまく。
まぁ、可愛い女の子に愛敬を振りまかれて嫌な顔をする男はいるまい。
「・・・ん? かすみのお嬢様?」
メカニックの中にはかすみの姿もあった。どうやらメカニックとして、この艦の役に立てないかと考えたらしい。
その場では軽く目で挨拶をかわすくらいだった。
「始まるよ、猛」
ミリアが言うのと同時くらいにモニタには1人の男が映し出された。
その男、三原重工社長、三原 透の演説は大体はかすみの言った事と同じ内容だった。
この世界には絶大なるチカラが必要な事。
そして、三原重工にはそのチカラを作り出す事が可能で、そのチカラを作っている事。
・・・そして、私達の邪魔をする奴には手心は加えない事。
事実上は日本各地に向けての宣戦布告であった。
だが、それだけでなかった。
その後起こった事はさらに重大な事だった。
三原 透の演説の後、彼は「紹介したい人がいる」と言って1人の男を連れてきた。
その男は・・・MSの頭取である男、そのものだった。
「これってつまり・・・三原とMSが手を組んで日本を征服しようってのかい?」
メカニックの1人が誰にともでもなく聞く。
「多分・・・」
やはり、誰かが答えた。
かすみは黙ってモニタに集中していただけだった。
次の日。
朝から式部とミリアはカナザワシティまで新型のPWを受け取りに行くらしい。
特注品だとかで、一応、昨日の事もあるので護衛を付けて欲しいとの事だ。
また、しゅばるつはニイガタシティに残り、また三原が攻めてくるという自体に対して対処するらしい。
さて、どうしよう。
1.カナザワシティに新型のPWを受け取りに行く。(有効投票 3票)
2.ニイガタシティの警備の為に残っている。(有効投票 2票)