第四回《アジアが大ブーム》
パリが今アジアブームだとご存知ですか?いたるところに日本食レストランがある。しかも刺身が好きというのだ。
私のフランス人の友達は、5年前に会ったとき「焼いていない魚なんか気持ち悪くて食べられない」なんて言っていたくせに、今は大好きという。プームというのは怖い。
パリではファーストフード的なすし店があちらこちらにあり、お昼時どきにはフランス人が長蛇の列をつくっている。だいたい1パック50フラン前後(約1000円)でにぎりが10カンほど入っている。ネタもなかなか新鮮でおいしいのだが、われわれ日本人からしてみるとシャリがまずい。だから、日本人が並んでいる姿は見たことがない。
食べ物だけでなく、雑貨やインテリアまでアジアブーム。コップやキャンドル、ちょっとしたグッズに漢字が書いてあったり、デコレーションに竹が頻繁に使われていたり、FUTONなんて宣伝されていたり、しまいには日本語でCMをしていることもある。
これはある食品のCMで「これを食べずにいられますか!」なんて言っている。このセリフはいわゆる直訳の日本語というか、ちょっとぎくしゃくしていておかしい。
東京が舞台の連続ドラマも放映されていたし、日本女性がアメリカ人と恋に落ちるという内容のオペラも見た。とにかく、あちらこちらで日本がとり上げられている。
アジアブームということは日本の女性もフランス人にもてるということでもある。道を歩いていると日仏のカップルをよく見かける。そして、フランス人の男性からよく声をかけられる。
中にはまじめな人もいればそうでない人もいる。まじめな人からは唐突にも「日本の不景気についてどう思うか?」などと聞かれたりする。でも気軽に声をかけてくる人にはアトンシオン!(要注意) 被害にあったという事例も多々あります。
これからパリに旅行を考えている女性は気をつけて。なんといっても今アジア大ブームなのですから。
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