アクエリの行間を読む

カードテキストの行間を読む！

私がアクエリアンエイジの公式Ｑ＆Ａを見て感じた, カードテキストの「前提」のようなものをまとめました (8月7日時点でのＱ＆Ａを元にしています) .
なお, ここに書かれているのは「私なりの解釈」なので, 実際のところは公式ページを見て確認してください.
また, すでにルールブックに書いてある様な事についても触れていませんので, 初心者の方はスターターセット (ルールブックがついています) をどれか買ってみて, 何度かプレイしてみることをお薦めします.

ルール全般にわたる前提

カードが場に出るタイミング

「カードが場に出る」と「場にセットされる」は違います (明確に使い分けされているとはとても言えませんが) . カードは使用宣言した瞬間に場に出るので, レスポンスでそのカードを目標にしてエフェクト等を使えます (CDB 22) . もちろん, 場にセットされているカードを目標にするもの (「エナジードレイン」など) は使えません.
なお, カードテキストに「場に出たとき～」という記述がある場合, 実際には「場にセットされたとき」に効果を発揮します.
逆に言うと, カードを使うとき, 「手札から場に出すためにみんなに見せた状態」の後, 「場に実際に置かれて効果を発揮した状態」になるのですが, 前者が「場に出た」, 後者が「場にセットされた」となります (公式Ｑ＆Ａではこのように表現していますが, カードテキストでは前者に相当する表現はなく, 後者を「場に出た」としています) .
キャラクターが場に出るタイミング

「キャラクターとして」場に出るのは, キャラクターカードを場に出し, セットが完了したときです. この時点からキャラクターとして扱われます.
例えば, キャラクターのセットにレスポンスしてそのキャラに「キネティックショット」を使おうとしても, まだキャラクターとして場に出ていないので使えません (CEF 39) .
キャラクターとは

キャラクターカードおよびブレイクカードが場にセットされた状態を指し, パーマネントカード／パワーカードは「キャラクター」の一部としては扱われません (ルールブック P.22) .
例えば, キャラクターに「呪紋」を使った場合でも, パーマネントカードに影響を及ぼすプロジェクトカード「サバト」や, パワーカードに影響を及ぼすプロジェクトカード「妖精の輪」など, キャラクターの一部でない各カードに直接影響を及ぼすものの効果は受けます (CWF 18, CWF 04) .
キャラクターカードとブレイクカードは, そのキャラクターの「性格・特徴」を表しているので「キャラクター」として扱いますが, パーマネントカードは単なる「所持品」扱い, パワーカードはキャラクターの状態を表すただの「指標」なので「キャラクター」ではない, ということなのでしょう.
目標にできるカード

カードを目標とするカード／エフェクトでは, 特にカードに記述がない場合, 目標にできるのは場に出ているカードです. 場にセットされている必要はありません. つまり, 相手の手札やパワーカードを目標には (たとえカードの内容がわかっていたとしても) 出来ません (CDB 23) .
なお, キャラクターを目標とするカード／エフェクトでは, 目標はキャラクターとして場にセットされていなければなりません.
パワーカード

カードをパワーカードとして使ったら, そのカードの持つすべての特性・能力は失われます. パワーカードとしてセットされていたネームレベルのカードがダメージ置き場に置かれることはありませんし, 「場に出たとき1ドロー」の能力も発揮しません.
効果の発揮されるタイミング

カードの効果が実際に発揮されるのは, 全プレーヤーが「レスポンスしない」と言った後で, 後からレスポンスされたものから順に発揮されます. レスポンスの解決が始まったら, さらにレスポンスを行う事は出来ません.
したがって, 効果が発揮されなければ宣言できないようなカードは使えません.
具体的には, 「ライカンスローピィ」を使いたいけどファクターが足りないから, 「水垢離」を使って必要ファクターを減らそう, という事は出来ません. 「水垢離」の効果が発揮されなければ必要ファクターは減らないし, 発揮された後ではレスポンスはできないからです (CAF 02, CAF 04) .
また, 「チアリーダー」のエフェクトで手札に戻したカードは, レスポンスの解決が終わるまで使えません. エフェクトの効果発揮によって手札に戻ったので, すでにレスポンスの解決中のため新たなレスポンスはできないからです (JCEC 04) .
効果発揮時の適性チェックについて

ファクター数や目標が適正かどうかのチェックは, カードの使用宣言時だけでなく効果発揮時にも行われます. このときのチェックでファクターが足りなくなったり目標が適正でなくなっていれば, 宣言時に適正であっても, 効果は発揮されません (RRFT 08) .
例えば「キネティックショット」はアクティブキャラクターしか目標に出来ませんが, 目標にしたキャラクターが効果発揮時にアクティブキャラクターでなくなった場合, 目標不適格となり「キネティックショット」は失敗します (CEF 58) .
効果発揮中の適性チェックについて

ファクター数はいったん効果が発揮されれば足らなくなっても影響ありませんが, 目標の適性については効果の発揮中も常にチェックされます.
単純な例では, 目標が捨て札になったらその時点で効果が切れ, 捨て札になります. また, 相手ターンの時, ガード時に「サイコシールド」を使ったキャラをブレイクされても, 「サイコシールド」の条件である「あなたの支配キャラクター」ではなくなるため, ブレイク後のキャラには「サイコシールド」の効果は及ばず, 捨て札になります. (ちなみに「護摩檀」の場合はブレイク後も効果は及び, 場に残ります. RRB 10, GMF 09) .
それから, 「水垢離」については「選ぶ勢力は, あなたの支配キャラクターの勢力でなければならない」という条件も常にチェックされます. つまり, 選んだ勢力の支配キャラがすべていなくなったら, 「水垢離」も捨て札になります (CAF 10) .
宣言の正当性チェックについて

一度宣言された行動も, 実際に効果が発揮される前にその宣言の正当性が失なわれた場合, 宣言は無効になり, 効果は発揮されません.
例えば「脳波増幅装置」により手札からコストを払ってカードを使うとき, レスポンスで「脳波増幅装置」を捨て札された場合, 宣言されたカードのコストは払っていない事になり, 不正な宣言として無効になります (CIP 35) .
ブレイクしているキャラクター

これは, 「一番上にブレイクカードがセットされたキャラクター」だけを指します. つまり, 「ブレイクカードとして使えるキャラクターカード」でブレイクされたキャラは「ブレイクしているキャラ」とは扱いません (JCEC 01) .
これは, 「ブレイクカード＝ブレイクしているキャラ」「ブレイクカードでない＝ブレイクしていないキャラ」と, カードの種類によってひと目で区別できて, ルール上も単純に区分するためと思われます.
二重セットによるネームレベルキャラクターの捨て札

「すでに場に出ているネームレベルキャラクターが場に出てしまったら, 後から出た方をダメージ置き場に置く」 (ルールブック P.22) となっていますが, 厳密には, 「すでに場に出ているネームレベルキャラクターが場に出ようとしたら, 場にはセットされずに後から出た方をダメージ置き場に置く」となります. したがって, 「場に出たとき～」というものをはじめ, キャラクターの特殊能力が発揮されることはありません (LCDC 15) .
「捨て札／無効化」と「効果を受けない」

場から去ったカードはその効果を失います. したがって, 「九字刀印」のように「捨て札」する効果は, 目標のカードの効果は発揮していない状態にします. また「呪紋」のように「効果を受けない」という効果は, 目標のカードの効果は発揮されるが, 効かなかった, という状態になります.
「凶暴化」に対して使う事を考えると, 「九字刀印」の場合は「九字刀印」の効果で単に捨て札されますが, 「呪紋」の場合は「凶暴化」の効果は発揮されているので, 「凶暴化」はターン終了時まで場に残ります (CWP 25) .
なお, 「サイコジャマー」のように「無効化」する効果は, 「捨て札」同様, 効果は発揮していない状態にします (CEF 63) .
エフェクトを発揮中のキャラクター／パーマネントカードが捨て札になった場合

場から去ったカードはその効果を失うので, 捨て札になった時点でエフェクトの効果も消滅します (RRE 04, RRE 05) . 「サイコジャマー」等でエフェクトを無効化された場合も同様です (CEF 63) .
イメージとしては, 「呪文を唱え終わったから効果が発揮した」のではなく, 「念を念じているから効果が発揮している」, つまり「念じるのをやめたら効果も切れる」ということなのでしょう.
効果時間が「持続」であるプロジェクト／ファストカードと同様と考えればいいでしょう.
「アタック」と「アタック宣言」

実際にプレイヤーやキャラクターを攻撃するのがアタックで, そのための宣言がアタック宣言です. アタック宣言が行われなければアタックはできません. したがって, 「アタックさせる」という効果のカードやエフェクトを使用しても, アタック宣言を強制的に行わせる能力はないので, アタック宣言ができなければ (または取り消されれば) アタックを行う事はできません.
ダメージを与える／受ける

これらは同等ではありません. 「ダメージを受けないが, ダメージは与えられている」ということはありえます. 例えば, ペネトレイトのスキルは「相手キャラクターにダメージを与えたとき」に発揮しますが, レジストのスキルにより相手キャラが「ダメージを受けない」状態であっても, 「ダメージは与えられている」とみなしペネトレイトのスキルは発揮します (RSR 01, RSR 02) .
プレイヤーへのアタックの際の処理の流れ
次のように考えるといいでしょう.
1. すべてのレスポンスの解決
2. バトルが行われるかどうかの判定 (ステルスなどによりガードできない状態になっていないか？など)
3. プレイヤーへのアタックの開始
4. 「プレイヤーにアタックした場合」「プレイヤーがアタックを受けた場合」に発揮される特殊能力の効果発揮
5. アタックしたキャラクターがプレイヤーにダメージを与える
6. プレイヤーがダメージを受ける
7. プレイヤーのダメージ判定
8. プレイヤーへのアタックの終了
バトルの際の処理の流れ
次のように考えるといいでしょう.
1. すべてのレスポンスの解決
2. バトルが行われるかどうかの判定 (ステルスなどによりガードできない状態になっていないか？など)
3. バトルの開始
4. 「バトルの際」に発揮される特殊能力の効果発揮
5. イニシアチブを持つキャラクターが相手にダメージを与える
6. イニシアチブを持つキャラクターのバトル相手がダメージを受ける
7. イニシアチブを持つキャラクターのバトル相手のダメージ判定
8. イニシアチブを持たないキャラクターが相手にダメージを与える
9. イニシアチブを持たないキャラクターのバトル相手がダメージを受ける
10. イニシアチブを持たないキャラクターのバトル相手のダメージ判定
11. 「バトルの際」に発揮される特殊能力の効果終了
12. バトルの終了
13. 「バトル終了時」に発揮される特殊能力の効果発揮
スキルでもエフェクトでもない特殊能力

文章そのままですが, スキルとして定められている能力でも, コストを支払って使用するエフェクトでも, どちらでもない能力の事です.
例えば「すべてのプレイヤーにドロー+1」という能力は, プレイヤーに与えられる「ドロー+1」はスキルではありますが, 「すべてのプレイヤーにドロー+1」という能力そのものはスキルでもエフェクトでもないので, この特殊能力に該当します.
特殊能力の対象

キャラクターの特殊能力 (エフェクトを含む) で特に効果の対象が書かれていない場合, そのキャラクター自身のみが目標になります.
例えば, 「女子高生エスパー“藤宮真由美”」のエフェクトの場合, 効果を受けるのは“藤宮真由美”自身のみです. また「タイムリーパー“千頭さとり”」の特殊能力も, 他のキャラクターには効果を及ぼしません.
勢力キャラクターの特殊能力

キャラクターの特殊能力は, 特に指定がない限り, 場にセットされていれば支配されていなくても発揮します.
例えば「すべてのプレイヤーにドロー+1」という特殊能力は, 勢力キャラクターとして場に出ていても効果を発揮します (JCWC 03) .
なお, スキルの「ドロー±1」「チャージ1」については, 「そのキャラクターを支配しているプレイヤーに効果を与える」とルールにより指定されているので, 支配されていない場合は効果はありません.
スキルの累積

ひとりのキャラクターが同じスキルを２つ以上持つということは可能です. ただし, そのときに効果が累積されるもの (ドロー, チャージ, パーマネント) と, １つのときと効果が変わらないもの (インターセプト, ステルス, レジスト, ペネトレイト, イニシアチブ, ▼) とがあります.
エフェクトの効果時間

プロジェクトカードやファストカードと違い, エフェクトには効果時間が明記されていません. したがって, カードテキストから読み取るしかないのですが, おおまかに言って, エフェクトの効果に「ターン終了時まで」という記述があるかないかでほぼ区別できます. この記述があるものは「効果時間は“持続”」で, ないものは「効果時間は“瞬間”」です.
ただ, 「パワーカードを～としてセットする」というような, カードの性質を変えてセットさせるエフェクトは, おおむね“持続”のようです.

特定のカードにおける前提

「プレイヤーにアタックしたとき」, 「プレイヤーがアタックを受けたとき」

これらは「プレイヤーへのアタックが実行されたとき」で, キャラクターがガードした場合は含みません (JRTC 01) .
アタックとバトルはまったくの別物で, (相手キャラとの) バトルになった場合は (プレイヤーへの) アタックに失敗している, と考えるといいかもしれません.
「アタックによりプレイヤーにダメージを与えたとき」

これらは「プレイヤーへのアタックが実行され, ダメージを与えたとき」で, ペネトレイトのスキルによりプレイヤーにダメージを与えた場合や, 「禍津神」等の効果で間接的にダメージを与えた場合は含まれません (CAPE 11) . なお, 与えたダメージが０であっても「ダメージを与えた」とみなします (CAPE 04) .
したがって, 通常のダメージ処理が行われる限り「プレイヤーにアタックしたとき」と同じと考えていいでしょう. 逆に言えば, 通常のダメージ処理が行われない場合には適用されません.
「バトルの際」, 「バトルを行ったとき」

これらは, そのキャラが他のキャラと実際にバトルを実行した場合に適用されます. プレイヤーにアタックした場合は, 他のキャラとのバトルではないので適用されません (RTC 01) .
また, 「ドラグーン・プリンセス」等によってバトルによるダメージを受けても, そのキャラがバトルを行っていなければこの能力は適用されません (JCIP 03) .
なお, イニシアチブのスキルにより一方的に倒された場合でもバトルは行われたとして扱います (JCIC 09) .
「精神攻撃力０」について

「精神攻撃力なし」と「精神攻撃力０」は別物です. 「蠱毒」等で精神攻撃力を０以下にしても, 「精神攻撃能力を持つ」と扱うので, 「扇子」等の「精神攻撃力を持つキャラとバトルしたら」という条件に合致することになります (JCAPE 08) . 逆に, 精神力０のアクティブキャラの攻撃を, 初めから精神攻撃力のないキャラでガードして, 「精神力以上の精神ダメージを与えたからアクティブキャラは捨て札」ということはありません (GS 03) .
「本来の攻撃力」について

「ライカンスローピィ」のような攻撃力を増減させるカードやエフェクトは, 「『本来の攻撃力』自体を増減させる」とみなし, 「『本来の攻撃力』とは別に追加の攻撃力補正を与える」とはみなしません.
ということで, 「幽体離脱」等で本来の攻撃力を失った場合, そのターンに使った「ライカンスローピィ」は (使用が「幽体離脱」の前でも後でも) 無駄になる, ということになります (CWF 22) .
また, 「バトル時に攻撃力を±ｘして判定する」という特殊能力は, 単に判定のときだけ攻撃力を±ｘして扱うというだけで, 実際にキャラクターの攻撃力を増減させるわけではないので, 本来の攻撃力を失っても効果を発揮します (CEC 03) .
「キャラクターを作り出すエフェクト」について

「航宙母艦“エリー”」のように「支払ったパワーカードをキャラクターとして場に出す」エフェクトを持つキャラがいますが, このエフェクトが無効化されたり, エフェクトを持つキャラ自体が捨て札になった場合, エフェクトにより場に出されたキャラは捨て札されます (JCIB 21, JCEB 34) . つまり, このエフェクトは「キャラクターとして存在させる」というもので, エフェクトの効果が切れたら存在を維持できないということなのでしょう.
このエフェクトは効果時間が「永久」であり, 作り出されたキャラクターの特殊能力として「ターン終了時に捨て札」を持つ, と考えるといいかもしれません.
なお, 似たようなエフェクトを持つキャラクターに「悪魔召喚師“真理亜・ファウスト”」がありますが, このキャラクターの場合, エフェクトの効果は「もともとキャラクターとして扱われるカードをセットする」というもので, 効果が発揮された後でエフェクトが無効化されたりしても, エフェクトによりセットされたキャラクターは場に残ります. また, このエフェクトは, ファストカード「蘇生」と同様, 効果時間は「瞬間」と考えるべきでしょう.
エフェクトを使用中のパーマネントカードが移動された場合

エフェクトを持つパーマネントカードが別のキャラに移動される場合, 移動された時点でエフェクトの効果も切れます. 移動した先のキャラに効果が移されることもありません (CEF 13) . また, エフェクトの使用にレスポンスして移動した場合も, どちらのキャラにも効果は得られません (CEF 12) .
パーマネントカードに書かれている能力はセットされているキャラクターのものになるのですが, コストを支払ってエフェクトを使用した (または使用しようとした) キャラクターがそのエフェクト能力を失った, ということで効果も失われます.
アタック／ガード宣言の条件

たとえ通常の方法でない手段 (例えば「チャーム」の使用) でも, 宣言は適正でなければなりません. アタック宣言はターンプレイヤーだけしか行えず, アタック目標は他のプレイヤーか自分の勢力エリアのアクティブキャラクターでなければなりません (CDF 12, CDF 01) . また, ガード宣言は先に行ったものだけが有効で, ガード宣言したキャラがレスポンスで倒される場合や, ガードを行えない状態になる場合も, 新たにガード宣言を行う事は出来ません (JCAF 04) .
「デモンズリング」は例外で, ターンプレイヤーの支配キャラでなくてもアタック宣言が可能です.
レスポンスによるアタックの処理タイミング

アタックは, レスポンスによるもの (例えば「チャーム」の使用) でも, すべてのレスポンス処理の最後に行います (CDF 30) . 相手プレイヤーのブレイク宣言にレスポンスでチャームをそのキャラクターに使った場合も, ブレイクの処理が先に行われ, ブレイク後のキャラクターがアタックする事になります.
「使用宣言がアタック宣言／ガード宣言を兼ねるカード／エフェクト」の無効化

例えば「シークエンス・イレイズ」のように, 「使用宣言がアタック宣言／ガード宣言を兼ねる」カードは, 「九字刀印」等で捨て札にした場合, 「アタック宣言／ガード宣言を行った」という事実は残りますが, カードが捨て札になった事により宣言が不適正になるので, アタック／ガードは実行されません (CIF 30) .
「効果発揮時にアタック宣言／ガード宣言を行うカード／エフェクト」の無効化

例えば「符術師“呉瑛礼”」のエフェクトのように, 「効果発揮時にアタック宣言／ガード宣言を行う」エフェクトは, 宣言の時点ではまだアタック宣言などは行われていないので, エフェクトの宣言に対するレスポンスで「スモークディスチャージャー」等を使ってもアタック宣言の取り消しは行えませんし, ガード宣言を行う事すらもできません. このエフェクトが効果を発揮し, アタック宣言が行われた後で, アタック宣言に対するレスポンスとして行う必要があります.
この場合, すでにレスポンスの解決が行われている最中ではありますが, このタイミングでしかガード宣言を行う事ができないので, レスポンスできるものとした方が良いと考えています.
手札から支払ったパワーカード

これは「手札から直接支払ったパワーカード」ではありません. 一度手札から支払ったパワーカードは, 「式神弐式」のパワーカードとなってから別の用途で使われてたとしても, 「手札から支払われたパワーカード」として扱われます (CIP 07) .
「その後」というテキスト

「その後」以降の効果は, それ以前の効果が実際に実行された場合にのみ実行されます.
例えば「死の印」の場合, 「呪紋」により目標のキャラクターを捨て札できなかったら, 「死の印」の効果は発揮していますが「その後」以降の効果である「ダメージ置き場に置く」は実行されません (CWP 02) .
「その後」を「これに成功した場合」と読みかえるといいかもしれません.

例外的な扱いのあるカード

「式神弐式」

このカードは, プロジェクトカードであるにもかかわらず効果を発揮してしまうと「九字刀印」等で捨て札できない, 効果時間は「瞬間」なのにキャラクターは存在し続ける, という例外的な扱いになっています.
「ノルンの魔法陣」

このカードは, 効果を発揮した後に捨て札置き場に置かれても, 「目標のカードの効果を次の自分のターンまで発揮させ続ける」という効果は失われない, という例外的な扱いになっています.
「デモンズリング」

このエフェクトによるアタック宣言は, ターンプレイヤーの支配キャラでなくても可能で, アタック目標もプレイヤー, 他のキャラクターをどれでも目標にできます (JCDPE 02, JCDPE 06, JCDPE 09) .
「ラプラスの魔」

このカードは, 効果が「メインフェイズの終了時まで」となっています. そのため, 「ノルンの魔法陣」で効果を延長させる事はできません (JCDF 13) .

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このページの作者は αρκ <ark@dan.wind.ne.jp> です